米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は8日、同社が開発中の新型コロナウイルス用ワクチンの調達についてEUの欧州委員会と正式契約したと発表した。EUによるコロナワクチン調達の正式契約は3件となる。
欧州委は8月中旬、J&Jのワクチンが承認されれば、最大4億回分を購入することで合意していた。契約では、まず2億回分を調達する。必要に応じて追加で2億回分を購入する権利を持つ。契約額は非公表。
欧州委が確保した新型コロナワクチンは、EU加盟国から要請があれば有償で供給される。価格など条件は公表していない。
欧州委は8月に英アストラゼネカ、9月に仏サノフィと英グラクソ・スミスクライン(GSK)の連合とコロナワクチン調達で正式契約していた。購入量はアストラゼネカが最大4億回分、サノフィ・GSK連合が同3億回分。