EU統計局ユーロスタットが12日に発表したユーロ圏の9月の鉱工業生産指数(季節調整済み、速報値)は前月比で0.4%低下し、5カ月ぶりのマイナスとなった。イタリアで大きく落ち込んだことが響いた。(表参照)
分野別では家電など耐久消費財が5.3%低下と、とくに不振だった。エネルギーは1.0%の低下。中間財は0.5%、資本財は0.6%、非耐久消費財は2.1%の幅で上昇した。
EU27カ国ベースの鉱工業生産指数は横ばい。主要国はイタリアが5.6%低下と、7.4%の上昇だった前月からマイナスに転じた。ドイツは1.7%、フランスは1.5%、スペインは0.6%の幅で上昇した。
前年同月比ではユーロ圏が6.8%、EUが5.8%のマイナスで、低迷が続いている。