市場調査大手GfKが11月26日発表したドイツ消費者景況感指数の12月向け予測値はマイナス6.7となり、11月の確定値(-3.2)から3.5ポイント悪化した。新型コロナウイルス新規感染者数の急増を受けてロックダウン(都市封鎖)が再導入されたことが響いた格好。GfKの調査担当者は、景気が速やかに回復する可能性が消え、失業などの懸念が高まったと指摘したうえで、新規感染者数が大幅に減り感染防止の制限措置が緩和されない限り、先行きに対する消費者の期待感が再び高まることはないと明言した。
景気の見通しに関する11月の指数(12月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス0.2となり、前月から7.3ポイント低下した。同指数が長年の平均であるゼロを下回るのは5月以来で6カ月ぶり。
所得の見通しに関する11月の指数(同)も5.2ポイント減の4.6へと落ち込んだ。コロナ禍の直撃を受ける飲食、宿泊、イベント、旅行業界などで経営破綻と失業リスクが高まっている。
高額商品の購入意欲に関する11月の指数(同)は6.5ポイント減の30.5へと落ち込んだ。