「ワクチンメーカーはサイバー攻撃の標的」=独当局

ドイツ連邦情報技術セキュリティ庁(BSI)のアルネ・シェーンボーム長官はロイター通信のインタビューで、同国のワクチンメーカーはサイバー攻撃の格好の標的であるとの認識を示した。新型コロナウイルス用ワクチン開発の先頭集団に属する企業が複数あり、BSIは3月の時点で各社に注意を促した。

バイオ医薬品開発の独ビオンテックは米製薬大手ファイザーと共同で新型コロナワクチンの治験を終了し、米食品医薬品局(FDA)に先ごろ、認可申請を提出した。キュアバックとIDTビオロギカも治験を実施しており、順調に行けば来年にも認可申請を提出できる見通しだ。

シェーンボーム長官によると、各社はサイバー攻撃の格好の標的であることを認識し、適切な対策を取っているという。同長官はこれらの企業がサイバー攻撃をすでに受けたかどうかについて明らかにしていない。

BSIは連邦保健省ともワクチン輸送の警備体制などについて協議している。また、仏米英のサイバーセキュリティ当局と情報交換を行っている。

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