パナソニック、チェコのテレビ生産中止へ

パナソニックが2022年3月末をめどに、チェコのプルゼニ工場でのテレビ生産を中止する。需要縮小を受けたもので、ヒートポンプとブルーレイレコーダーの製造は継続する。   

パナソニックは「市場の縮小を受けて3~5年後にはテレビ生産を中止する予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大が計画を早めた」と説明している。

金属労組のヤロスラフ・ソウチェク代表は、半導体不足が計画前倒しの要因のひとつとなった可能性を指摘する。パナソニックによると、同工場の正社のうち450人は解雇し、残りは契約社員として雇用を継続する。

パナソニックは他の日系企業に先駆けてチェコに進出。1997年にプルゼニ工場が稼働した。2006~07年の全盛期には正社員2,500人を含む7,500人が働き、テレビを年150万台出荷した。

同工場の21年の売上高は前年比26%減の89億9,000万コルナ(約460億円)に落ち込み、テレビ出荷台数は最盛期の半分程度にとどまった。

パナソニックはチェコ中北部のパルドゥビツェでも工場を操業しており、カーラジオを生産している。

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