水素分野で独がカナダと協業

ドイツ政府とカナダ政府は23日、水素分野の協力協定(カナダ-ドイツ水素アライアンス)を締結した。再生可能エネルギー電力で製造するグリーン水素の国際市場立ち上げを加速させる狙い。カナダ産のグリーン水素とその誘導体を2025年からドイツに輸出する。

両国は昨年3月、脱炭素社会の実現に向けて協業することで基本合意した。カナダは水素生産で世界トップ3入りを目指しており、水素は協業の重点分野と位置づけられていた。

今回の協定はこれを具体化するもの。カナダは大西洋岸のニューファンドランド・ラブラドール、ノバスコシア、ニューブランズウィックの3州でグリーン水素とグリーンアンモニアを製造する。独エネルギー大手ユニパーとエーオンは同日、米企業エバーウインド・フューエルズがノバスコシア州ポイント・タッパーに設置する工場からグリーンアンモニアを輸入することで基本合意した。25年からそれぞれ年50万トンを調達する。

両国はまた、企業とともにタスクフォースを設置し、将来のプロジェクトの手本となるライトハウス・プロジェクトを共同実施することでも合意した。

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