独電気電子工業会(ZVEI)が16日に発表した同国の2022年の電気製品輸出高は前年比8.6%増の2,458億ユーロとなり、過去最高を更新した。物価を加味した実質ベースでもわずかに増加したとしている。
輸入高も18.4%増え、過去最高の2,621億ユーロを記録した。通年ベースで初めて輸出高を上回った。貿易赤字は163億ユーロとなっている。
仕向け先上位20カ国のうち、輸出高が前年を割り込んだのはスウェーデン(4.3%減の52億ユーロで14位)だけだった。伸び率が最も大きかったのは台湾で、30.7%増(37億ユーロで16位)を記録。米国(23.8%増の236億ユーロで2位)、ルーマニア(19.1%増の52億ユーロで15位)、オランダ(18.6%増の143億ユーロで4位)も大きく伸びた。このほか韓国(15.4%増の35億ユーロで18位)、トルコ(15.0%増の36億ユーロで17位)、日本(13.0%増の32億ユーロで19位)、スイス(10.5%増の84億ユーロで11位)も2ケタ台の伸びを記録した。中国は265億ユーロで首位を維持したものの、増加幅は5.5%にとどまった。
22年12月の輸出高は200億ユーロで、前年同月を6.7%上回った。輸入高は5.6%増の213億ユーロだった。