ドイツ連邦統計局が2月28日発表した1月の輸入物価指数(2015年=100)は前月比1.2%減の135.4へと低下した。エネルギー価格の下落を受けて5カ月連続で低下。過去最高となった昨年8月(149.1)に比べると9.2%低い水準まで下がった。
エネルギーは8.9%低下した。下げ幅は電力で52.5%、石炭で14.5%、天然ガスで12.6%となっている。石油製品は3.1%上昇した。エネルギーを除いた輸入物価は前月を0.7%上回った。
エネルギー以外の分野はすべて上昇した。上げ幅は非耐久消費財が0.7%、耐久消費財が0.5%、中間財が0.3%、農産物が0.7%、投資財が0.8%だった。
輸入物価は前年同月比では6.6%上昇したものの、上げ幅は前月の12.6%を大幅に下回った。直近のピークである昨年8月は32.7%に達していた。
上げ幅が最も大きかったのは非耐久消費財で9.2%に上った。食料品は19.8%で、食肉・肉製品は22.6%、牛乳・乳製品は19.7%だった。耐久消費財は7.3%。
中間財は4.7%に上った。上げ幅は澱粉・澱粉製品(70.8%)、ニッケル(39.0%)、砕木パルプ・セルロース(25.8%)、紙(23.3%)で特に大きかった。
投資財は6.2%で、自動車・自動車部品は7.3%、機械は7.2%に上った。
農産物は7.1%だった。豚(99.5%)、卵(70.2%)、穀物(11.1%)が大きく上昇したのに対し、コーヒー生豆は3.3%低下した。
エネルギーは8.1%で、天然ガスは8.6%、石炭は19.6%、石油製品は18.2%。電力はマイナス30.8%と大幅に下落した。エネルギーを除いたベースでは輸入物価の上げ幅が6.2%だった。
1月の輸出物価指数は前年同月比7.8%増となり、上げ幅は5カ月連続で縮小した。前月比では0.8%低下した。