ルフトハンザで大規模な欠航・遅延、通信ケーブル切断でシステムがダウン

航空大手の独ルフトハンザ・グループで15日、大規模な欠航と遅延が発生した。フランクフルト市郊外の鉄道工事でドイツテレコムの光ファイバーケーブルが誤って切断されたしわ寄せで、ルフトハンザのITシステムがダウンしたためだ。同市の一部地域ではドイツテレコムの顧客が電話やインターネットを利用できなくなった。

ドイツ鉄道(DB)がフランクフルト北部で行っている工事で14日夜、掘削機が光ファイバーケーブル4本を切断した。その影響でルフトハンザでは15日朝からボーディングパス発券などの業務を行えなくなった。

ルフトハンザはこれを受け、国内線の運航を全面停止。乗客にはDBの列車を利用するよう呼びかけた。

フランクフルト空港では離陸できない機材が多く駐機場が足りなくなったことから、航空管制機関は数時間、着陸を禁止。同空港向け機材の目的地をニュルンベルク、ケルン、デュッセルドルフなど他の空港に変更した。

ルフトハンザでは貨物部門と子会社ユーロウイングス、オーストリア航空、スイス・インターナショナル・エアラインズ、ブリュッセル航空でも影響が出た。

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