ドイツ連邦雇用庁(BA)が4月28日発表した同月の失業者数は258万6,000人となり、前月を2万6,000人下回った。ただ、減少幅は4月としては小さく、季節要因を加味したベースでは2万4,000人、増加した。アンドレア・ナーレス長官は景気低迷が響いているとの見方を示した。
前年同月比では失業者数が27万6,000人増えた。失業登録したウクライナ難民を除いたベースでも増加している。
失業率(季節調整前)は前月と同じ5.7%だった。前年同月比では0.7ポイント上昇した。
国際労働機関(ILO)基準の3月の失業率は2.9%で、前月を0.1ポイント下回った。
4月の求人件数は77万3,000件となり、前年同月を7万9,000件下回った。季節要因を加味した前月比も昨年夏から減少傾向が続いている。水準自体は比較的高い。求人指数BA-X(2015年=100)は124となり、前月を1ポイント、前年同月を14ポイント下回った。