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2012/1/27

企業情報 - 自動車メーカー

独アウディ、生産能力を増強

この記事の要約

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは24日、本社のあるインゴルシュタット近郊(約25キロメートルの距離)のミュンヒスミュンスター産業団地に約40ヘクタールの用地を購入したと発表した。まずは27ヘク […]

独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車メーカー、アウディは24日、本社のあるインゴルシュタット近郊(約25キロメートルの距離)のミュンヒスミュンスター産業団地に約40ヘクタールの用地を購入したと発表した。まずは27ヘクタールに生産棟を建設し、プレス設備やアルミダイカスト鋳造設備を導入する。2013年下半期にも工場を稼働させる予定。

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インゴルシュタット工場では、生産モデルが2005年の4機種から、現在は8機種に増えている。同工場では面積拡張の余地がなく、生産効率の改善により生産能力を強化してきたが、生産および物流施設の増強が急務となっていた。

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ミュンヒスミュンスターの新工場では、プレス設備(プレス機の中に複数工程の金型を装備し自動搬送により一貫生産できるトランスファープレス付き)や車体部品の生産ライン、車台部品の機械加工設備、アルミダイカストの鋳造設備を設置する計画だ。アルミ鋳造部品は車両の軽量化に寄与する重要分野であることから、アウディは今後さらに開発を強化するとともに、安定した供給体制を確立する方針を示している。

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アウディのフランク・ドレヴェス生産担当取締役は今回の投資について、「成長戦略の一環で、既存拠点の負担を軽減するとともに、周辺地区に最先端の拠点を設けることができる」と述べ、新工場は競争力強化に寄与すると強調した。

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ミュンヒスミュンスターはインゴルシュタットから近く、インフラが整備されれていることが決め手となった。

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