自動車用ドアロックシステムを製造する独キーケルトの売却候補が中国の兵器製造大手である中国兵器工業集団(ノリンコ)の子会社Lingyunに絞り込まれているもようだ。1月18日付けの地方紙『デア・ヴェステン』(電子版)によると、今春の監査役会で最終決定する見通しという。
\キーケルトの事業所委員会(従業員の代表機関)のウーヴェ・へーンドルフ委員長は同紙の問い合わせに対し、Lingyunがキーケルトに関心を寄せる企業リストに入っているほか、売却候補が1社に絞り込まれているとの憶測があることも認めた。同紙によると、買収交渉が成立後もドイツ拠点は残るものの、従業員数を削減する可能性があるという。
\キーケルトは、デュッセルドルフ近郊のハイリゲンハウスに本社を置き、国外では中国にも工場を持つ。『デア・ヴェステン』紙によると、本社の従業員数は約1,040人。独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)やBMWを顧客に持つ。
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