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2012/2/3

企業情報 - 部品メーカー

ティッセンクルップ、ステンレス事業をオウトクンプに売却

この記事の要約

独鉄鋼大手のティッセンクルップは1月31日、ステンレス事業部門のInoxumをフィンランドのステンレス大手オウトクンプに売却することで合意し、両社の役員会が承認したと発表した。取引価格はInoxumの企業価値を約27億ユ […]

独鉄鋼大手のティッセンクルップは1月31日、ステンレス事業部門のInoxumをフィンランドのステンレス大手オウトクンプに売却することで合意し、両社の役員会が承認したと発表した。取引価格はInoxumの企業価値を約27億ユーロと評価して計算した。同取引は当局の認可を経て、2012年末に完了する見通し。両社の事業を統合した新会社の売上高は118億ユーロ、従業員数は1万9,000人以上となる。

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欧州市場における中国からの輸入品の増加を受け、欧州メーカーでは生産能力が過剰になっている。今回の事業統合により、Inoxumのクレーフェルト工場(従業員数:400人)は2013年末までに閉鎖される。ボーフム工場(従業員数:420人)は2016年末まで操業を維持し、その後生産を続けるかどうかを検討する。独経済紙『ハンデルスブラット』によると、今回の取引により、Inoxumでは1,500人、オウトクンプでも1,300人分の職場が影響を受ける見通しで、新会社の従業員数は最終的に約1万6,000人になる見通し。

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オウトクンプは増資により買収資金を確保する計画で、同社の大株主である国営ファンドSolidium(出資比率:30.8%)が増資を引き受けるほか、ティッセンクルップも増資を通して29.9%を出資することになる。

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また、オウトクンプはInoxum のティッセンクルップに対する負債10億ユーロを現金で支払うほか、ティッセンクルップ以外への負債や年金債務など4億2,200万ユーロも引き受ける。

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『ハンデルスブラット』紙によると、オウトクンプは買収による相乗効果は2014年以降に現れるとの見通しを示している。

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