日産自動車は2月27日、親会社のルノーが出資するロシア自動車最大手アフトワズのトリヤッチ工場で、新型コンパクトセダン「アルメーラ」の生産を11月から開始すると発表した。アルメーラは日産が初めてロシア市場向けに開発したモデルで、来年3月に市場投入する。
\アルメーラは日本と英国、ロシアの日産エンジニアリングチームが共同開発した。日産のロシア担当マネジングディレクターであるド・ブイユ氏は、「これまでロシアで幅広いモデルラインナップを提供してきたが、最も成長が著しいメインストリーム市場では出遅れていた」と指摘。日産は、新中期経営計画「日産パワー88(エイティエイト)」の一環としてロシア自動車市場でのシェアを2016年までに大幅に伸ばすことを目指しており、「アルメーラのようなモデルは目標実現のために極めて重要だ」とコメントした。新型アルメーラは、8月29日に開幕するモスクワ・モーターショーで世界初公開される。
\ロシアは日産にとって欧州最大の市場であり、11年の販売台数は前年比75%増の13万8,000台に拡大。新車市場のシェアは5.2%だった。同社は現在、サンクトペテルブルク工場でSUVの「エクストレイル」と「ムラーノ」、セダン「ティアナ」を手がけており、昨年は4万3,000台以上を生産した
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