独産業用エンジンメーカーのトグナムは15日、ポーランドの北西部スタルガルド・シチェチンスキ近郊に工場を建設すると発表した。欧州での生産能力を強化するのが狙い。
\新工場への投資額は9,000ユーロ。2013年半ばから同社のエンジンブランド「MTU」の「2000」および「4000」シリーズ向けにクランクケース、シリンダヘッドなどの部品の生産を開始する。製品は独フリードリヒスハーフェンの本社工場のほか、米エイケン工場、中国蘇州工場に出荷する。雇用規模は15年のフル稼動時で200人を見込む。なお、新工場には研究開発センターも併設される。
\トグナムはスタルガルド・シチェチンスキへの投資を決めた理由として、優秀な技能を持つ労働者が揃っていることと、主要港へのアクセスが良く物流面での条件が優れていることを挙げている。ドーレ取締役(テクノロジーおよびオペレーション担当)兼副会長は、フリードリヒスハーフェンの本社工場には拡張の余地があまり残されていないと指摘。ポーランド工場に本社工場の生産の一部を移管することによって生産能力に余裕ができるとの見方を示した。
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