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2012/3/23

一般・技術・その他 (旧)

独キオン・グループ、営業利益2倍以上に

この記事の要約

フォークリフト大手の独キオン・グループ(「リンデ」「スティル」ブランドなど)が19日発表した2011年12月通期決算の営業利益(EBIT、特別要因調整済みベース)は3億6,500万ユーロとなり、前年(1億3,900万ユー […]

フォークリフト大手の独キオン・グループ(「リンデ」「スティル」ブランドなど)が19日発表した2011年12月通期決算の営業利益(EBIT、特別要因調整済みベース)は3億6,500万ユーロとなり、前年(1億3,900万ユーロ)の2.5倍以上に拡大した。アジア、南米、東欧市場の事業が好調で全体をけん引したほか、西欧、北米市場でも需要が上向いた。また、コスト削減も奏功した。売上高は23.6%増の43億6,800万ユーロだった。

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キオンによると、世界フォークリフト市場の需要は11年に前年比23%増の97万7,000台に拡大した。最も顕著な伸びを示したのは中国で、同年の販売は23万8,000台となり、08年の2倍以上に拡大した。さきの金融・経済危機で需要が大きく落ち込んでいた西欧市場も回復基調にあり、前年比26%増の27万8,000台に拡大、ほぼ08年の水準を取り戻した。絶対数はそれほど多くはないものの東欧市場も前年比36%増の5万4,000台と高い伸びを示した。

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キオン・グループ全体の11年の受注は19%増の14万4,800台、金額ベースでは21.3%増の46億8,200万ユーロとなった。世界市場で15%のシェアを確保し、トヨタに次ぐ2位を堅持した。

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ただ、最終損益は9,300万ユーロの赤字となり、前年から赤字幅が縮小したものの黒字転換できなかった。同社はフランスとイタリアにある工場の閉鎖を予定しており、リストラに伴う特損が足かせとなり今年も黒字転換は難しい状況にある。

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