独鉄鋼大手のティッセンクルップは15日、米鋳鉄子会社Waupacaを米投資会社のKPSキャピタル・パートナーズに売却することで合意した。KPSが新たに設立した子会社を通して取引を行う。取引金額は非公表。手続きは当局の認可を経て、2012年第2四半期に完了する見通し。
\Waupacaの売却は、テュッセンクルップが昨年5月に策定した経営戦略の一環で、主にステンレス鋼事業を分離し、将来性の高い事業に経営資源を集中するのが狙い。
\Waupacaは独立系の鉄鋳造としては世界最大で、米国内に6工場を持つ。従業員数は3,500人、直近の売上高は14億8,000万米ドルだった。
\WaupacaはKPSによる買収後、名称をWaupaca Foundry Inc.に変更するものの、これまで通り独立経営を続けるとしている。
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