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2012/7/20

企業情報 - 部品メーカー

独ベバスト、上半期は増収減益

この記事の要約

自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバスト は18日、2012年上半期(1~6月)の売上高が前年同期比9%増の約12億ユーロに拡大したと発表した。利益は6,100万ユーロを確保したものの、前年実績を下回っているという […]

自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバスト は18日、2012年上半期(1~6月)の売上高が前年同期比9%増の約12億ユーロに拡大したと発表した。利益は6,100万ユーロを確保したものの、前年実績を下回っているという。受注残は85億ユーロに達している。

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独業界紙『オートモビルボッヘ』によると、世界的な景気低迷を受けて高級車の需要が落ち込んでおり、同社ではカブリオレ用ルーフの販売が低迷している。成長市場の中国はカブリオレの主力市場ではなく、欧州と米国でカブリオレ用ルーフの販売が落ち込んでいる。これに対し、中国ではスライドルーフの需要が高いという。

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2012年6月末時点の従業員数は、同社にとって初めて1万人を超えた。上半期には前年同期に比べ6%多い600人以上を採用したという。

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通期の売上高では前年の約23億ユーロを上回ると見込んでいる。『オートモビルボッヘ』紙によると、営業利益(EBIT)では前年実績の1億5,000万ユーロを大幅に下回る1億ユーロ近くにとどまると予想している。

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■ エンゲルマン副社長が社長に昇格

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ベバストは同日、ホルガー・エンゲルマン副社長(47)が2013年1月1日付けで社長に昇格する人事を発表した。これまで18年間社長を務めてきたフランツヨゼフ・コルテューム社長(62)は、7月1日から独立法人となったルーフシステム部門(ベバスト・ルーフ・アンド・コンポーネンツ)および熱システム部門(ベバスト・テルモ・アンド・コンフォート)の2社の監査役会長に就任する予定。また、2013年中にベバスト(ホールディング)の監査役に就任する。

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ドイツの自動車部品業界では、トップの交代が続いている。ボッシュでは、フランツ・フェーレンバッハ氏が監査役となり、フォルカー・デナー氏が7月1日付けで社長に就任した。ZFフリードリヒスハーフェンでは、ハンスゲオルグ・ヘルター氏に代わり5月1日付けでステファン・ゾマー氏が新社長に就いた。

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