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2012/7/20

企業情報 - 部品メーカー

独ベーア、価格談合の疑いで欧州委が立ち入り調査

この記事の要約

独自動車部品メーカーのベーアは13日、自動車向けの熱制御システム(エアコン、エンジン冷却装置)で競争法に抵触した疑いがあるとして欧州連合(EU)の欧州委員会が同社を調査していることを明らかにした。5月にシュツットガルトの […]

独自動車部品メーカーのベーアは13日、自動車向けの熱制御システム(エアコン、エンジン冷却装置)で競争法に抵触した疑いがあるとして欧州連合(EU)の欧州委員会が同社を調査していることを明らかにした。5月にシュツットガルトの拠点が欧州委の立ち入り調査を受けたほか、米国でも現地当局が調査しているという。

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ベーアには現在、独自動車部品大手のマーレが36.85%を出資しているが、当該調査はマーレがベーアに資本参加した2010年7月よりもかなり前に行われていた不正行為に対するもので、マーレは今回の調査の対象になっていないと説明している。

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独日刊紙『フランクフルターアルゲマイネ』によると、今回の調査は2002~2009年に関するもので、他の自動車メーカーと価格について談合していた疑いがあるという。2002年のBMW「3シリーズ」向けの空調機器の受注では、仏ヴァレオとデンソーに競り負け、工場の稼働率の低下に苦しんだものの、2009年にはメルセデスベンツの「Cクラス」と「Eクラス」向けの空調機器では受注を獲得することができたという。

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