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2012/7/27

企業情報 - 部品メーカー

仏ローディアなど、リサイクル部品のライフサイクル評価を実施

この記事の要約

フランスの特殊化学大手ローディアと自動車部品大手のフォルシア、自動車大手のPSAプジョーシトロエン(PSA)はこのほど、リサイクルポリアミド樹脂を使用した自動車部品のライフサイクル評価(LCA)を実施した。LCAは製造か […]

フランスの特殊化学大手ローディアと自動車部品大手のフォルシア、自動車大手のPSAプジョーシトロエン(PSA)はこのほど、リサイクルポリアミド樹脂を使用した自動車部品のライフサイクル評価(LCA)を実施した。LCAは製造から廃棄まで製品のライフサイクル全体の環境負荷を評価するもので、3社はプジョーの新型「208」に使用するエンジン冷却部品であるファンなどについて調査した。

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同調査では、ローディアが生産するポリアミド素材「テクニール(Technyl)」の従来品を使用した部品と、リサイクルしたテクニールを使用した部品を比較した。その際、気候変動、非再生可能資源の枯渇、オゾン層の破壊、酸性化、富栄養化、一次エネルギーの消費、光化学的酸化の7項目に重点を置いた。結果として、7つの項目では環境負荷を9~28%低減できるとの好結果が得られたという。

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また、ローディアがリサイクルポリアミド樹脂を製造する過程で環境負荷を軽減する効果が得られたほか、リサイクル製品はデザインや重量、寿命、性能においても従来製品を使用した部品と同水準の品質を確保できることも分かった。

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ローディアによると、乗用車には平均で150~250キログラムの樹脂部品が使用されている。このため、環境負荷を軽減するための措置として、リサイクル樹脂を使用した部品の潜在成長性は高いと分析している。

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