独自動車・産業用フィルター大手のマン・ウント・フンメル(M+H)は29日、中国のフィルターメーカーBengbu Haoyeを買収し、完全子会社とする契約に署名した。当局の認可を得て取引は成立する。
\Bengbu Haoyeは上海から北西に約450キロメートルにある安徽省蚌埠市に本社を置く。主に自動車の交換部品用フィルターを生産している。2011年の売上高は約1,300万ユーロだった。
\マン・ウント・フンメルは同社の買収により、新たなブランドを傘下に収め、中国市場へのアクセスを広げるほか、製品ラインアップを拡充できる。中国のフィルター市場で主導的な地位を確保するためには、高い技術力だけでなく、幅広い製品に対応できることや、特殊な分野の顧客に迅速に製品を供給できることが重要になるという。
\マン・ウント・フンメルは中国では、上海に本部を置き、長春、上海、済南、柳州の4カ所に工場を持つ。従業員数は約1,100人。2011年のアジア地域の売上高のうち約半分を中国が占めている。
\同社は売上高を2011年の約25億ユーロから2018年までに34億ユーロ以上に引き上げる目標を掲げている。総売上高に占めるアジア事業の割合を現在の17%から2018年までに25%に引き上げることを目指す。
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