ロシア鉄道が、仏PSAプジョー・シトロエンの物流子会社ジェフコ(Gefco)の買収を検討していたことが明らかになった。8月30日付けのロイター通信が、同社が入手したロシア鉄道の役員会の資料をもとに伝えた。
\欧州自動車市場の不振が響き業績が低迷しているPSAは2015年までに約15億ユーロ規模の資産売却を計画しており、その一環としてジェフコの株式75%を手放す方針。ロイター通信によると、PSAは5月にロシア鉄道に対しジェフコ株式の売却を打診。ロシア鉄道の役員会は、ジェフコの買収によって物流サービスが向上し、グローバルな競争力にプラスの影響を与えるとして前向きの姿勢を示した。取引金額はジェフコの当時の時価総額である13億米ドルに基づいて、9億7,500万ドルと算出された。ただ、ロイター通信は、ロシア鉄道が現在もジェフコの買収に関心を持っているかは不明だとしている。ロシア鉄道もPSAも、この件に関するコメントを拒否した。
\事情に詳しい人物の情報によると、ジェフコの売却先としてはこれまでに、ゴアズ・グループ、プラチナム・エクイティ、PAI、CVCとアクサ・プライベート・エクイティの企業連合などの投資会社が浮上している。
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