独自動車部品メーカーのスヴォボダ(Swoboda)は12日、ルーマニアのニューテクイノベーション(NewTecInnovation)を買収したと発表した。全ての従業員を引き継ぎ、事業を拡大していく方針を示している。また、今後さらに自動車部品メーカーを買収する機会を検討していく意向という。
\ニューテクイノベーションは、ルーマニア西部のティミショアラを拠点とし、コネクターなどのエレクトロメカニカル部品や電子部品のケースなどを主に自動車業界向けに供給している。独業界紙『オートモビルボッヘ』によると同社の従業員数は約100人。
\スヴォボダ・グループの出資者であるマティアス・グロース氏は今回の買収措置について、「当社の長期的な成長戦略において重要な基盤となるもので、新工場が加わったことにより、小規模で高品質の製品をコストパフォーマンスの良い拠点で生産できるようになる」と述べ、今後の事業展開に期待感を示している。ニューテクイノベーションは今後、スヴォボダ・グループに統合され、スヴォボダの社名で事業展開していく。
\スヴォボダは1947年創業の同族企業で、従業員数は約1,300人。ドイツのほか、チェコ、米国に工場を持つ。現在、中国・江蘇省の蘇州・崑山市(上海から西へ約40km)に建設中の新工場は2013年初めに稼働する予定。『オートモビルボッヘ』紙によると、同社の2011年の売上高は約2億ユーロだった。
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