カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは1日、自動車用ポンプを製造する2社を買収し同事業分野を強化すると発表した。
\1件目はドイツの自動車用精密ポンプメーカーのイグゼティック・フェアヴァルトゥングスの買収で、合意書に署名した。マグナはイグゼティックの株式を全て買い取る意向。買収規模は約3億800万ユーロになるという。取引は欧州のカルテル当局の認可を得て、年内に完了する見通し。
\イグゼティックは自動車用の真空ポンプや、エンジン、変速機などの制御に必要な圧力を供給する装置を開発・生産している。工場はドイツに2カ所、ブルガリアと中国にそれぞれ1カ所を持つ。2011年の売上高は約3億ユーロだった。
\マグナのドン・ウォーカー最高経営責任者(CEO)は今回の買収について、「イグゼティックの技術とプレゼンス、幅広い顧客基盤は、エンジンおよび変速機向けポンプの分野における競争力を強化する」とコメントしている。
\ \■ 自動車用ポンプの合弁を完全子会社に
\ \マグナはこのほか、100%子会社を通して、エンジンや変速機向けのオイルポンプを製造する合弁会社STTテクノロジーズの資本の残り50%を提携先から買い取り、完全子会社とする契約に署名した。STTテクノロジーズは北米を主力市場とする。買収手続きは10月にも完了する見通しという。
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