独技術監査サービス大手のテュフ・ラインランド(ケルン)は1月31日、2012年通期の売上高が初めて15億ユーロを突破したと発表した。一方、営業利益(EBITベース)は1億1,000万ユーロにとどまり、前年(1億2,400万ユーロ)を下回った。同社のバイヤーライン社長は、「景気減速や競争激化など事業環境が厳しさを増すなかでも、全事業・全地域で黒字を確保できた」と述べ、満足を示した。
\同社は今後5年間の戦略として、収益性を改善するとともに、主に企業買収による事業拡大を推し進め、17年までに売上高を27億ユーロに引き上げたい考えだ。同社は12年、モビリティ・教育分野を中心に5社を買収しており、今後は「とくにアジアなど新興諸国で工業化が加速する」見通しから、産業向け事業に力を入れる。また、IT分野の教育・研修サービスや製品認証サービス事業における投資を強化する方針。
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