インドの自動車部品大手アムテック・オートは10日、独同業のノイマイヤー・テクフォア・グループ(以下、テクフォア)を買収する契約に署名したと発表した。テクフォアの全ての拠点を引き継ぐ。買収手続きは5月にも完了する見通し。
\テクフォアはドイツ、米国、ブラジル、メキシコ、イタリアに9工場を持ち、従業員数は3,300人を超える。フォルクスワーゲン・グループやフィアット、BMW、ダイムラー、フォードなどの自動車大手やスウェーデンのベアリング(軸受)大手SKFなどを顧客に持つ。2012年の売上高は約5億ユーロ、営業利益(EBITDA)は約4,000万ユーロだった。
\同社は昨年9月以降、ドイツの企業再建促進法(ESUG)に基づく経営再建を進めながら、新たな投資家を探していた。アムテック・オートとテクフォアはインドに合弁会社を持ち、連接棒(コネクティングロッド)を生産する関係にあった。
\アムテック・オートはテクフォアの買収により、顧客層を拡大できるほか、製品を拡充し、テクフォアの高い技術力を取り入れることもできる。現在は売上高の87%を国内事業が占めているが、テクフォアの買収により国内と国外の売り上げ比率は55%対45%になる。
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