独自動車部品大手のエルリングクリンガーが8日発表した2012年通期決算(暫定値)の売上高は11億2,720万ユーロとなり、前年に比べ9.1%増加した。営業利益(EBIT)は前年比7.9%増の1億3,600万ユーロを確保したものの、当初予想の1億4,500万~1億5,000万ユーロを下回った。最終利益は8,590万ユーロ(前年:9,490万ユーロ)にとどまり、減益となった。
\昨年は西欧の自動車市場の大幅な落ち込みによりフランス子会社の業績が悪化したが、買収した企業の業績が連結決算に組み込まれた効果などにより増収を確保した。EBITは前年に資産売却による一時的な増益があったことや為替相場の影響で290万ユーロの負担が生じたことなどが響いた。
\2013年は、世界の乗用車生産が横ばい又は若干増えることを前提に、前年比5~7%の増収を予想。EBITでは前年を上回る1億5,000万~1億5,500万ユーロを見込んでいる。
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