スウェーデンの自動車安全システム大手オートリブは6月28日、中国に5,000万ユーロを投資してテキスタイルセンターを設立すると発表した。中国をはじめとするアジア地域でのエアバッグ需要の拡大に対応するとともに、外注コストの削減を通して競争力を高めるのが狙い。
\テキスタイルセンターは、織布プラント、エアバッグクッションプラント、エアバッグクッションおよびテキスタイルの開発センターで構成される。織布プラントは8,000平方メートルの床面積を持ち、150人を雇用してオートリブが特許を持つOPW(ワンピースウォーブン)技術によるエアバッグ用テキスタイルを生産する。エアバッグクッションプラントには、上海工場がエアバッグモジュールの生産能力を拡大するのに伴いクッション生産を移管する。雇用規模は1,000人を見込んでいる。
\カールソン会長兼最高経営責任者(CEO)は、中国のテキスタイルセンターは、コンポーネントの内部調達体制を強化し、デザインの標準化につながると説明している。オートリブは2012年に1億1,000万ユニットのエアバッグを生産。エアバッグクッションは7,000個を内製し、4,000万個を外部調達した。
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