独排気系部品大手のフリードリヒ・ボイゼンはこのほど、2億8,000万ユーロを投資して生産能力を大幅に拡大する計画を明らかにした。2012年半ばに大型受注を獲得したためで、同契約では2年以内に工場数を10カ所から17カ所に増やすことが条件になっているという。生産拠点の増加を受け、従業員数は2012年末時点の1,980人から2014年には2,500人に増えると見込んでいる。
\すでにドイツ北部のアヒム(ブレーメン近郊)に建設した新工場が完成しており、現在は、 タスカルーサ(米国)、イーストロンドン(南アフリカ) 、河北省廊坊市(中国)で工場を建設している。製品は独高級車大手のBMWとメルセデス・ベンツに供給する。
\6月には本社のあるアルテンシュタイクに近いナーゴルトに乗用車や商用車の開発業務を行うイノベーションセンターを開設した。同センターの従業員数は約120人を予定している。
\ボイゼンの2012年通期の売上高は9億8,400万ユーロとなり、前年の9億6,900万ユーロを上回った。主要顧客であるBMW、メルセデス・ベンツ、アウディの独高級車大手が中国や米国市場で販売を伸ばしているため、西欧の自動車市場の低迷による打撃を相殺できているという。2013年の売上高は10億ユーロを超えると見込んでいる。
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