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2013/12/6

総合 – 自動車産業ニュース

ドイツ乗用車新車登録、11月は2.0%減も回復の兆し

この記事の要約

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3 日発表した同国の11月の乗用車新車登録は25万4,651台となり、前年同月に比べ2.0%減少した。1~11月の累計は4.9%減の273万7,111台となっている。\ ただし、独自動車工業会 […]

ドイツ連邦陸運局(KBA)が3 日発表した同国の11月の乗用車新車登録は25万4,651台となり、前年同月に比べ2.0%減少した。1~11月の累計は4.9%減の273万7,111台となっている。

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ただし、独自動車工業会(VDA)のマティアス・ヴィスマン会長は、上半期(1~6月)の登録台数が前年同期比8%減であったのに対し、下半期(7~11月)は前年同期比1%減にとどまっていると指摘。11月も減少はしたものの、営業日を調整すると前年同月を3%上回る水準になると説明、市場が安定してきたとの見解を示した。VDAは2013年通期の登録台数を前年比5%減の約293万ユーロと予想している。

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11月のブランド別の登録台数は、ドイツメーカーではスマート(15.1%増)、MINI(14.3%増)、フォード(7.6%増)が2ケタ増と好調だったのに対し、アウディ(14.0%減)、BMW(14.1%減)、メルセデスベンツ(10.7%減)の高級車は振るわなかった。

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輸入ブランドでは、首位のシュコダが31.7%増と好調で、市場シェアを5.7%とした。2位のルノーは7.7%減(市場シェア:3.6%)、3位の現代自動車は6.7%増で、市場シェアで3.2%を確保している。

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日本勢では、マツダが20.1%増と好調だった。このほか、日産(17.3%増)、スズキ(5.0%増)が販売を伸ばした。

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(5~6頁の表グラフ参照)

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■ VDA、11月の生産・輸出は12%増

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独自動車工業会(VDA)によると、11月の国内生産は前年同月比12%増の53万9,600台、輸出も12%増の40万9,800台に増えた。

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VDAは2013年通期では、国内生産が前年比1%増の545万台、輸出も同1%増の418万台を予想している。また、ドイツの自動車メーカーの国外における生産は前年比6%増の870万台となる見通し。国外では、中国と南米南部共同市場(メルコスール)で生産が伸びているという。

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独自動車メーカーの世界生産台数は約1,420万台となり、うち国内生産は545万台になると予想している。

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■ 独自動車メーカーの世界生産、14年は1,470万台に=VDA予想

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VDAは、ドイツの自動車メーカーの世界生産台数が2014年に1,470万台に拡大すると予想している。内訳は、国内生産が若干増加し約547万台に、国外生産は6%増の920万台と大幅に増える見通しとしている。輸出は微増の約420万台を予想。また、ドイツ国内の新車登録も2013年をやや上回る約300万台を見込んでいる。

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VDAは西欧市場については、2013年通期の新車登録が約1,140万台となり、前年を3%下回ると予想している。ただし、下半期にはやや回復の兆しが見えており、2014年には前年比2%増の1,160万台に拡大するとの予想を示している。

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