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2014/3/28

企業情報 - 部品メーカー

独ショット、車載ディスプレー向け保護ガラスを開発

この記事の要約

ドイツの特殊ガラス大手ショットと工業用接着剤メーカーのデロ(DELO)はこのほど、車載ディスプレー用の保護ガラスを共同開発したと発表した。化学強化ガラスであるアルミノけい酸ガラスを液晶ディスプレーに完全に接着するもので、 […]

ドイツの特殊ガラス大手ショットと工業用接着剤メーカーのデロ(DELO)はこのほど、車載ディスプレー用の保護ガラスを共同開発したと発表した。化学強化ガラスであるアルミノけい酸ガラスを液晶ディスプレーに完全に接着するもので、衝突試験でも安全性を確認できたとしている。

車載ディスプレーは大型化が進んでおり、ディスプレー上で操作機能を選ぶシステムも増えている。このような背景から、タブレット端末やスマートフォンでユーザーが馴染みのある高品質な印象を与えるガラスを車載ディスプレーに使用することを多くの自動車メーカーが検討しているという。

ショットとデロが国際基準「ECE R21」に基づき6.8キログラムの鋼球をディスプレーに衝突させる試験を実施したところ、液晶ディスプレーと保護ガラスの間に空間のある従来のディスプレーでは、画面が完全に壊れ、破片が四方に飛び散ったのに対し、共同開発した車載ディスプレーは内側の液晶ディスプレーは壊れたものの、保護ガラスは全く割れておらず、ドライバーが破片でけがをする危険がないことが分かったと説明している。

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