欧州自動車産業情報、メーカーの動向、最新技術の情報を配信

2014/3/28

企業情報 - 部品メーカー

ZF、チェコの開発拠点で増員

この記事の要約

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3月25 日、チェコのプルゼニにある開発拠点の人員を2017年までに約200人増やす計画を発表した。ZFグループ内部からの開発・試験の依頼が増えているためで、7階建てのオフ […]

独自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは3月25 日、チェコのプルゼニにある開発拠点の人員を2017年までに約200人増やす計画を発表した。ZFグループ内部からの開発・試験の依頼が増えているためで、7階建てのオフィスビルを新たに建設する。同ビルはこのほど着工しており、今年末には完成する予定。まずは開発に携わる70人の従業員が入居する。同ビルの建設投資は約400万ユーロ。

プルゼニは8カ所ある主要開発拠点の1つに位置づけられる。ソフトウエア開発、ソフトウエアの試験、メカトロニクス部品の開発、樹脂部品やセンサーやアクチュエーターなどのメカトロニクス部品のプロトタイプ製造、耐候試験や耐用寿命試験などを行っており、ZFグループの本社や各部門からの依頼に応じている。特にドイツのZF拠点からの依頼が増えているという。

プルゼニの研究開発拠点は、ZFが2007年に買収したチェコの技術開発会社を前身とする。従業員数は買収当時の50人から現在は200人以上と4倍に増えている。

■インドのプネー近郊に新工場、インド事業を強化

ZFは3月20日、インドのプネーから北へ20キロメートルのチャカンの産業団地に新工場を建設していると発表した。現地生産を強化するとともにインド市場のニーズに合った製品開発にも注力する。

新拠点には、インドに進出している乗用車向け駆動装置、商用車関連技術の2事業およびZFサービスを集約し、将来は現地の研究開発活動や現地法人の管理部門も移転させる方針を示している。新拠点は2014年末から2015年初めごろに完成する予定で、従業員数は約350人を見込んでいる。建設投資は約2,000万ユーロ。現在、プネーの拠点に勤務しているエンジニアも新拠点に移転し、インド市場向け製品の開発を強化する。

COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |