独自動車部品会社のシェーラー&トリーア(バイエルン州北部のミヒェルアウ)は3月10日、コーブルク簡易裁判所に会社更生手続きの適用を申請した。資金の借り換え計画をめぐり債権銀行団と交渉を続けてきたものの合意が得られず、運転資金が枯渇した。
シェーラー&トリーアは押出・射出成形樹脂部品を製造している。BMWやダイムラー、ポルシェなどを主要顧客として抱え、ドイツのほか米国、メキシコに生産拠点を持つ。従業員は全体で2,300人で、2013年の売上高は2億4,000万ユーロだった。
同社の暫定管財人によると、受注残は十分に抱えており、営業はこれまで通り続けるとしている。また、今回の経営破たんで影響を受けるのはドイツ国内の事業所のみで、米国とメキシコの事業は対象となっていない。