トヨタ自動車は、超小型車「iQ」の欧州市場における販売を打ち切るもようだ。独業界誌『オートモビルボッヘ』がトヨタの広報担当者から得た情報によると、高岡工場(豊田市)では欧州向け「iQ」の生産を5月に終了する。欧州のディーラーにとっては7月に入荷するモデルが最後になるという。北米や日本では引き続き「iQ」の販売を継続するとしている。
今夏に発売する「アイゴ」の新モデルとの競合を回避する狙いがあるという。アイゴは欧州で生産・販売するAセグメントの小型乗用車で、チェコのコリン市にあるPSAプジョー・シトロエン(PSA)との合弁会社トヨタ・プジョー・シトロエン・オートモビル・チェコ(TPCA)で生産している。
同誌によると、「iQ」のドイツ市場の販売は2009年の1万229台から2013年は738台にまで落ち込んでいたという。欧州市場におけるこれまでの累計販売は約9万6,000台という。