米自動車部品大手のジョンソン・コントロールズは8日、独スポーツ用品大手のアディダス・グループなどと共同で繊維製品の生産プロセスの自動化を研究するプロジェクト「スピードファクトリー(SPEEDFACTORY)」を実施すると発表した。ジョンソン・コントロールズがシートカバーの生産工程の改善を目指すのに対し、アディダスはスポーツ用品の製造工程の自動化に取り組む。
ジョンソン・コントロールズによると、シートカバーの縫製作業は現在、手作業による部分が多く、自動化は複雑で困難であるという。今回のプロジェクトでは、人間と機械の連携により自動化の割合を高めることを目指している。プロジェクトの最後には加工設備のプロトタイプを製造する計画という。
同プロジェクトはドイツ連邦経済エネルギー省が支援している。また、機械メーカーのKSLカイルマン・ソンダーマシーネンバウ、アーヘン工科大学(RWTH)の織物技術研究所、ミュンヘン工科大学付属の研究機関であるfortissも参加している。