自動車のタイヤやアクセサリー、交換部品などをネットショップで購入するドライバーが増えている。コンサルティング大手のローランド・ベルガーが実施した市場動向調査によると、ドイツ国内の乗用車用交換部品・備品市場は2013年に約149億ユーロに達し、このうち11%(16億ユーロ)がネット通販によるものだった。ネット通販は今後も伸び続ける見通しで、25年には売上高が13年比2.25倍の36億ユーロとなり、当該市場全体に占めるシェアは20%に達するとしている。
ローランド・ベルガーの調査担当者は、「ネットショップで部品を購入するのは主に修理工場と消費者だ。とくに消費者向けには、部品を販売するだけでなく、修理サービスの提供など、業者向けとは異なる販売コンセプトや商品ラインナップが必要になる」と指摘。自動車メーカーやサービス業者、卸売業者などに対し、こうした時流に取り残されないよう、早めの取り組みを推奨している。