仏PSAプジョー・シトロエンは、三菱自動車との電気自動車(EV)での提携を見直す可能性がある。タバレス最高経営責任者(CEO)は5月21日、仏議会経済問題委員会で、消費者にEVを引き続き供給していくための戦略を決める必要があるとし、「今後12カ月の間に戦略を再構築し、単独で開発するのか、他社と提携するのか、どこで生産するのかを検討する」と述べた。
PSAは2010年から三菱自動車にEV「i-MiEV」のOEM供給を受けている。10年末にプジョーは「iOn」、シトロエンは「C-ZERO」として欧州市場へ投入した。
自動車調査会社のJATOダイナミクスによると、昨年のC-ZEROの欧州販売台数は651台と、前年の3,142台から大幅に減少した。iOnは455台で、こちらも前年の3,080台から大きく落ち込んだ。