独塗装設備大手のデュルは5月20日、千葉県船橋市に技術センター「デュル・テクノロジーセンター」を開設したと発表した。日本の自動車メーカーとの日本市場における事業拡大を目指すもので、同センターではデュルの最新の塗装設備を試験・評価できる。
同センターは資本・業務提携しているパーカーエンジニアリングの親会社である日本パーカライジングの事業所内に設置。塗装ロボットやアトマイザー(噴霧装置)、省エネ型塗装ブースシステム「エコドライスクラバー」、コンベアー技術、車体乾燥設備などを用意している。
デュルがこのような技術センターをアジアに開設するのは今回が初めて。今後、日本における販売・サービスチームも強化していく方針を示している。デュルはこれまで主に、日本の自動車メーカーの国外工場に製品を供給してきた。技術センターの開設により今後は日本市場における販売・サービス事業を強化する方針だ。
デュルは2011年にパーカーエンジニアリングに10%を出資、また、パーカーエンジニアリングの親会社である日本パーカライジングも同年、デュルの資本の0.4%を取得している。