ロンドン交通局は5月28日、6月16日から渋滞税を現行の1日あたり10ポンドから11.5ポンドに引き上げると発表した。渋滞税の引き上げは2011年以来3年ぶり。
フリートカスタマーおよび自動引き落としシステム「オートペイ」の登録者は1ポンドの割り引きが適用され、税額は10.5ポンドとなる。ロンドン交通局は渋滞税引き上げの理由を、市内での不必要な自動車の利用を引き続き確実に抑止するためと説明している。
渋滞税は、ロンドン市内の渋滞緩和と公共交通機関の利用促進を目的に2003年に導入されたもので、特定の時間帯に市中心部の特定のエリア内に車を乗り入れる際に課金される。ただし、自動二輪車、ハイブリッドカーや電気自動車といった環境に優しい車、緊急車両、バスやタクシー等の公共交通機関は免除される。
ロンドン交通局によると、渋滞税の税収は導入以来、累計で12億ポンドに達しており、このうち9億6,000万ポンドはバス路線の拡充に、1億200万ポンドは道路と橋の整備に、7,000万ポンドは道路安全の向上などに投資された。