チェコの石油化学大手ユニペトロルは3日、伊石油大手のエニからチェコ製油大手Ceska rafinerskaの資本の32.445%を取得すると発表した。取引価格は3,000万ユーロになる見通し。先買権の行使によるもので、ユニペトロルはCeska Rafinerskaを完全子会社とする。同取引の成立には当局の認可が必要になる。
Ceska rafinerskaはユニペトロルとエニの合弁会社で、ユニペトロルはすでにCeska rafinerskaの資本の67.555%を保有している。今回の取引によりCeska rafinerskaが完全子会社になると、ユニペトロルはより抜本的な事業再編が可能になるほか、ユニペトロルの石油化学事業向けに原料を安定供給できるようになる。
Ceska rafinerskaはチェコのリトヴィノフとクラルピの2カ所に製油所を持つ。両製油所の精油能力は合わせて年870万トンという。