イギリス統計局がこのほど発表した「電気自動車(EV)に関する消費者意識調査」によると、同国でEV(電気自動車又小型商用車)の購入を検討しているのは、国民の5%にとどまっている。
今回の調査は、今年2月に英国の16歳以上の国民962人を対象に実施したもの。EVの購入意欲に関する質問では、56%が「購入を検討したことはない」、14%が「検討したが購入しないことにした」と回答。
購入しない理由として、「充電(40%)」、「航続距離(39%)」、「価格(33%)」、「知識不足(16%)」が多かった。このうち、購入しない理由に“充電”を挙げた人は、「充電ステーションの不足」、「航続距離が短い」、「バッテリー切れの心配」などを指摘した。
一方、EVの購入意欲を高める要因としては「価格(37%)」の改善を求める声が最も多かった。続いて「わからない(23%)」、「航続距離の解決(20%)」、「環境貢献(17%)」が多く、購入を断念する理由と重なる結果となった。
なお、すでにEV車を持っている人は全体の0.3%。EVのことを知らない(聞いたことがない)という人も1%ほどいた。