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2014/8/22

一般・技術・その他 (旧)

英研究チーム、カーシートのセンサーで居眠り運転を防止

この記事の要約

英ノッティンガム・トレント大学の先進繊維研究グループが英半導体製品メーカーのプレッシーセミコンダクターズと共同で居眠り運転防止システムの開発に取り組んでいる。カーシートにプレッシーセミコンダクターズの心電図(ECG)セン […]

英ノッティンガム・トレント大学の先進繊維研究グループが英半導体製品メーカーのプレッシーセミコンダクターズと共同で居眠り運転防止システムの開発に取り組んでいる。カーシートにプレッシーセミコンダクターズの心電図(ECG)センサーシステムを組み込み、心臓の生体信号からドライバーの注意力の低下を分析・警告する技術のフィージビリティ・スタディ(実用化可能性の研究)を実施している。

研究チームはすでに、シートに組み込んだ容量センサーを使って心臓の生体信号を測定できることは実証試験で確認している。今後はデータの一貫性と信頼性の改善が課題となっており、電極のデザインを改良する必要があるという。また、ノッティンガム・トレント大学が開発した導電性織物の技術を投入することにより、強度に優れた電極を生産できる可能性があると見込んでいる。

この居眠り防止運転システムは、ドライバーの集中度の低下を感知すると、ドライバーに警告し、車を路肩に停車するよう促す仕組み。ドライバーが警告を無視した場合は、車間距離制御装置(ACC)や車線逸脱防止支援システムなどにより事故を防止するほか、無線ネットワークを通して管理センターに対応を求めることも可能という。

同研究は英技術戦略委員会(TSB)がインターネットセンサーを開発するフィージビリティ・スタディの支援プログラムの一環として8万8,318ポンドを支援している。

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