メディア調査会社のニールセン・メディア・リサーチによると、ドイツ自動車業界の2014年4‐6月期の国内広告投資(新聞・雑誌・テレビ・ラジオのいわゆるマス4媒体と屋外広告、映画館広告、オンライン広告)は5億9,900万ユーロとなり、前年同期に比べ2.5%増加した。1‐6月の累計では前年同期比4.2%増の11億6,400万ユーロだった。
首位のフォルクスワーゲン(VW)は、サッカーワールドカップに関連した特別キャンペーンの広告投資が大きく、4‐6月期は総額で8,980万ユーロを投資した。これは前年同期を46.6%上回る。2位のダイムラーも14.9%増の4,120万ユーロ、3位のフォードも15.1%増の3,360万ユーロを広告投資した。
モデル別で4‐6月期に最も広告投資が大きかったのは、BMWが6月初めに市場投入したプラグインハイブリッド車「i8」の1,660万ユーロ。1‐6月期ではフォード「フィエスタ」が2,100万ユーロで最も多かった。ドイツ連邦陸運局(KBA)によると、フィエスタの1‐6月期の新車登録は2万3,328台。1台当たり約900ユーロの広告費をかけた計算になる。
ニールセンは独業界紙『アウトモビールボッヘ』の委託を受けて、二輪車、キャンピングカー、乗用車、商用車、タイヤ・付属品など自動車業界の広告投資動向を定期的に調査している。