トヨタ自動車は2日、ポーランドのディーゼルエンジン生産子会社、トヨタ・モーター・インダストリーズ・ポーランド(TMIP)の累計生産が100万基を超えたと発表した。記念となる100万基目は2.0リットルディーゼルエンジンで、英国のバーナストン工場で生産しているトヨタ「アベンシス」に搭載される。
TMIPはトヨタと豊田織機が2002年10月に設立した合弁会社で、ポーランド南西部のブロツワフ市から約25km南東に位置するイェルチ・ラスコビツェ市にある。生産は2005年3月に開始しており、来年は生産開始から10年の節目を迎える。
同工場の生産能力は年18万基。2.0リットルと2.2リットルのディーゼルエンジンを生産してきたが、2010年からは1.4リットルエンジンの生産も開始した。製品は、英国、フランス、トルコ、南アフリカ、日本の工場に供給しており、「アベンシス」「カローラ」「オーリス」「オーリス・ツーリング・スポーツ」「ヤリス」「ヴァーソ」「RAV4」に搭載されている。従業員数は現在740人で、2交代制で生産している。これまでの投資残高は2億5,600万ユーロに達している。
なお、トヨタは、ブロツワフ市の南西に位置しチェコ国境に近いバウブジフで、トヨタ・モーター・マニュファクチュアリング・ポーランド(TMMP)を通して変速機とガソリンエンジンを生産している。