印鉄鋼大手のタタ・スチールは9月23日、英ウォーリック大学のウォーリック・マニュファクチュアリング・グループ(WMG)に研究開発(R&D)センターを新設すると発表した。
新しいR&Dセンターでは、「再生可能エネルギーによる発電」や「低燃費を追及した自動車や航空機」など、将来のニーズを見込んださまざまな開発テーマに取り組む。同社は今年2月、英国政府の地域活性化ファンド(Regional Growth Fund)から800万ポンドの支援を受け、英国における研究開発を強化する計画を発表していた。
タタ・スチールR&Dグループのバッタチャヤ・ディレクターは新研究開発拠点の開設について、「我々は英国における技術開発と顧客・サプライヤー・大学との連携を進める中で、同国におけるR&D体制を強化している。より軽くて強く、幅広い用途に活用できる鉄鋼材料を求める将来の顧客ニーズに対応したい」と抱負を述べた。
なお英ビジネス誌『ビーデイリー』は同日、英中部ロザハムにある同社の研究施設で行われている研究を今後数年かけてWMGに移管する計画であることをタタ・スチールの広報担当者が認めたと報じた。