フランスの原子力大手アレバと電機大手シュナイダーエレクトリックは2日、エネルギー貯蔵ソリューションの開発プロジェクトで協力することに合意したと発表した。臭化水素酸と水素を用いたフロー電池を共同開発する。
プロジェクトでは、イスラエルのエンストレージ社が開発した50 kWのフロー電池のプロトタイプを150kWのデモンストレーションモジュールに最適化することを目指す。プロジェクトを主導するアレバは貯蔵ソリューションの生産、統合、設置を担当。シュナイダーエレクトリックは補助的な出力変換システムの設計、生産、設置を行う。
両社は2014年2月に水素燃料電池技術に基づくエネルギー管理と貯蔵の解決策を開発する戦略的パートナーシップ契約を結んだ。
アレバの再生エネルギー部門アレバ・リニューアブルズのデュレ最高経営責任者(CEO)は、「エネルギー貯蔵市場は動きが速く競争が激しい。将来のエネルギーのニーズに応えるため、アレバはフロー電池技術によって技術ポートフォリオを多様化するとともに、シュナイダーエレクトリックとの協力を拡大する」と語った。