独フォルクスワーゲン(VW)傘下の高級車大手アウディは17~19日までドイツのホッケンハイムで開催されたドイツツーリングカー選手権(DTM)最終戦で、自動運転システムで走行するアウディ「RS7スポーツバック」のコンセプトカーを披露した。ホッケンハイムリンクのサーキットを2分強で走行し、レース並みの高速度で自動運転できる技術力を示した。
アウディによると、GPSデータを無線LANと高周波電波で重複して車両に送信するとともに、3Dカメラの画像を分析して進行方向を調節している。このコンセプトカーの開発で得られた研究成果は、緊急事態で危険を回避するための自動制御機能の開発などに役立てるという。
技術情報サイト『シュプリンガープロフェッショナル』によると、同コンセプトカーの出力は560PS(約412kW)、最高速度は時速305キロメートルに達する。