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2014/11/7

企業情報 - 部品メーカー

独ボッシュ、アフリカ事業強化

この記事の要約

独自動車部品大手のボッシュはアフリカ事業を強化する。10月末にアンゴラの首都ルアンダとモザンビークの首都マプトに販売支店を開設した。これによりアフリカでは南アフリカ、エジプト、モロッコ、ケニア、ナイジェリアを合わせた計7 […]

独自動車部品大手のボッシュはアフリカ事業を強化する。10月末にアンゴラの首都ルアンダとモザンビークの首都マプトに販売支店を開設した。これによりアフリカでは南アフリカ、エジプト、モロッコ、ケニア、ナイジェリアを合わせた計7カ国に地域子会社あるいは支店を持つことになった。年内にアルジェリアとガーナにも拠点を開設する予定。

ボッシュのラシュケ取締役はアフリカについて、「中間層や高い教育を受けた若い人の増加、豊富な資源などを背景に、将来市場としての重要性が高まっている」と説明する。アンゴラとモザンビークの販売支店では当初、自動車用の交換部品や修理工場向けサービス、工具、安全システム、熱処理技術に重点を置く。また、米や小麦粉などの食料品や医薬品用の包装材も販売する。さらに、現地でのノウハウを高め、自動車工業会などとの協力関係も構築していく。

ボッシュのアフリカにおける2013年の売上高は約3億4,000万ユーロで、約600人の従業員を持つ。現在は南アフリカに事業の重点を置いており、ブリッツとミッドランドの2工場で自動車用交換部品の生産や包装機械の組み立てを行っている。

■ アジア事業の売上高を2020年までに2倍に

ボッシュのフォルクマル・デナー社長はインドのバンガロールでこのほど、アジア・太平洋地域における同社の売上高を2020年までに2倍に拡大する方針を明らかにした。同地域の2013年の売上高は111億ユーロで、過去10年間で2倍に拡大した。2020年までにさらに2倍とすることを目指す。また、インド市場では今後、再び高い成長が予想され、中・長期的に経済発展が見込めるとの見通しも示した。

インドにおける2013年の売上高は約12億ユーロと、この10年間で3倍以上に拡大した。現在は10工場と7カ所の開発拠点を持ち、約2万7,000人の従業員を抱えている。同社では2020年までにインドの自動車生産が世界5位の規模に拡大すると見込んでいる。また、自動二輪市場の成長も予想している。世界の自動二輪市場は電動スクーターも含めると、現在の1億台から2020年までに1億5,000台に拡大し、このうちインドの自動二輪市場は2020年に2,700万台の市場に拡大するとの予想を示している。

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