仏ガラス・建材大手のサンゴバンとフランスの国立科学研究センター(CNRS)は10月28日、茨城県つくば市にある独立行政法人物質・材料研究機構(NIMS)に新しい国際共同研究ユニット(UMI)である「LINK」を開設した。これにより、材料科学・材料工学における日仏の協力関係を強化するとともに、物質・材料の研究開発を加速する。サンゴバンとCNRSが国外に国際共同研究ユニットを開設するのは今回が初めてとなる。
サンゴバンとCNRS、CNRSとNIMS、NIMSとサンゴバンはそれぞれ協力関係にあり、サンゴバン、CNRS、NIMSの3者による連携研究体制の構築に向けた議論が進められ、2013年6月にUMIの設置に向けて3者が協力することの基本合意書(LOI)を締結した。サンゴバンとCNRSはこれまでフランスにUMIを開設・運営してきたが、今回初めて国外にUMIを開設した。
LINKでは特に、新しいナノ構造を持った物質に関する研究や、そのナノ構造を活用するための応用研究に取り組む。