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2014/11/21

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ダイムラー、バッテリーセルの生産から撤退

この記事の要約

独自動車大手ダイムラーの子会社リテック・バッテリー(以下、リテック)は2015年12月でリチウムイオン電池セルの生産を停止する。ダイムラーの広報担当者が15日、明らかにしたもので、独地方紙『ゼクシッシェ・ツァイトゥング』 […]

独自動車大手ダイムラーの子会社リテック・バッテリー(以下、リテック)は2015年12月でリチウムイオン電池セルの生産を停止する。ダイムラーの広報担当者が15日、明らかにしたもので、独地方紙『ゼクシッシェ・ツァイトゥング』の報道を追認する形となった。製品の競争力はあるものの、生産規模が小さく採算が合わないことが理由という。メディア報道によると、リテックの従業員の大部分はダイムラーの子会社でリチウムイオン電池の組み立てを事業とするドイッチェ・アキュモーティヴに移籍するもよう。リテックの従業員数はすでに昨年の約360人から現在280人に縮小している。

リテックはドイツ東部のカーメンツにある工場でリチウムイオン電池のセルを生産しており、このセルをダイムラー子会社のドイッチェ・アキュモーティヴがリチウムイオン電池に組み立てている。このリチウムイオン電池は、ダイムラー傘下の超小型車ブランドであるスマートの2人乗り電気自動車「スマート・フォーツー・エレクトリック・ドライブ」に搭載している。

『ゼクシッシェ・ツァイトゥング』紙によると、ダイムラーは将来、韓国のLGからリチウムイオン電池のセルを調達する方向という。また、電力の蓄電用に大型電池を生産することも視野に入れているという。

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